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H.C.R.2010 ビジュアルデザイン
海原の道遠みかも 月読の光すくなき 夜は更けにつつ
「月読(つくよみ)」万葉集:詠み人知らず
本年度のポスタービジュアルは、この歌をテーマにした手塚雄二さんの絵となりました。遥かな航海を続けるいにしえの旅人が、三日月にぼうっと照らされた海原を見て詠んだ歌です。
人間の生み出すテクノロジーは今や機能だけが優先だけが優先される時代は終わり、より人間自身とそれを包含する大自然とのかかわりを重視する世紀に入ったと思われます。福祉機器もまた環境に調和しながら、利用者を照らす灯台でありたい。そういうおもいからこの絵が選ばれたわけですが、作者もまた「三日月が夜の海を照らすというこの絵は、福祉と何かシンクロしているかのようだ」と言わしめた、絶妙のセレクションとなりました。
(韓祐志:ポスター担当アートディレクター)
原画作者 |
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1953年 |
鎌倉に生まれる。父は友禅染の絵付け師。 |
1976年 |
東京藝術大学美術学部日本画専攻を経て 同大学院美術研究科(日本画)修了。 |
1979年 |
第34回春の院展、及び同年の第64回院展において初出品初入選する。 |
1989年 |
第74回再興院展で≪潤≫が日本美術院賞・大観賞受賞。(以後3回連続受賞) |
1992年 |
日本美術院同人に推挙される。東京藝術大学日本画科講師に就任。 |
1997年 |
第82回再興院展で≪海音≫が文部大臣賞受賞。 |
1998年 |
初の回顧展「手塚雄二展」が開催される。(主催:朝日新聞社他、松坂屋・名古屋松坂屋美術館) |
2000年 |
第85回再興院展で≪風雲風神≫が内閣総理大臣賞受賞。 |
2004年 |
東京藝術大学日本画教授に就任。 |
2006年 |
「手塚雄二―花月草星展」が開催される。(主催:日本経済新聞社、日本橋島屋) |
現在 |
日本美術院同人、評議員、東京藝術大学教授 |